かぶせた歯が長持ちするためには、力学的・構造的に適正な形にする必要があります。
かぶせものの種類も良いに越したことはないですが、力学的に必要な要件を満たしてこそ その真価が発揮できます。
今回は前歯の審美障害に対して矯正とセラミック冠を併用した症例を紹介いたします。
真ん中から2番目の前歯(側切歯といいます)が、内側に傾いています。
前歯を治すためには
② で抜くのはもったいないし、③ は明らかに無理した形で機能や清掃性で不利になります。
① で最も自然な形に治すことになりました。
矯正をして歯の自然な向きに対してかぶせものをすることができました。
審美的に改善することはもちろんですが、歯に無理な力がかからず歯の長持ちにも有利に働きます。
治療期間がむやみに延びるのは良くないですが、期間短縮のために「一日で矯正ができる」という言葉にのって、
全部の歯を向きだけ揃えて削って差し歯にする治療では長持ちは期待できません。
長く良い状態を保つためには生体の本来持っている形を再現することは有利であり、そのためには矯正は効果の高い方法です。
上顎矯正治療とセラミック冠で約100万円(税別)
治療名:矯正治療
治療の説明:歯並びと噛み合わせの改善を目的に行う歯科治療。歯に矯正装置をつけて、歯やあごの骨に力をかけながらゆっくり動かしていきます。
治療のリスクや副作用:歯と顎のバランスによってはご自身の歯を抜く場合があります。まれに歯の根が短くなる可能性があります。装置装着後、痛みを感じることがあります(歯が動く正常な反応なので心配ありません)。頬の粘膜・唇・舌などに、口内炎ができることがあります。歯周病等で歯ぐきが下がっている方は、歯を動かすことでさらに歯ぐきが下がる可能性があります。重なっていた歯がきれいに並んだことで歯ぐきと両隣の歯との間に三角形の隙間ができる可能性があります。
治療期間:約2年
治療名:セラミック治療
治療の説明:見た目や噛み合わせなどの改善を目的に、人工の歯(かぶせもの)で補う治療法です。
治療のリスクや副作用:強い力をかけると割れる(欠ける)可能性があります。土台となるご自身の歯を削る必要があります(削る量は材質や個人差によります)。歯の状態によっては神経の治療が必要になる場合があります。治療時に出血を伴う可能性があります。
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
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休診日:木曜・日曜・祝日